夜になると天井裏からドタドタと足音がする——大田区でそんな異変に気づいたら、ハクビシンが棲みついているのかもしれません。
実は大田区には、条件を満たせば無料で箱わなを設置してもらえる捕獲事業があります。ただし申し込めばすぐ設置してもらえるわけではなく、事前の自己対策が前提です。この記事では、大田区の無料捕獲制度の使い方と申込先、やってはいけないNG行動、業者に頼む場合の費用相場までを整理しました。
- 大田区の箱わな捕獲事業(無料)の条件と申込先
- ハクビシンを見つけたときにやってはいけないこと
- 専門業者に依頼すべきケースと費用相場
ハクビシンを見つけたらすぐに確認すべきこと
ハクビシンを見つけたら、まずは冷静に状況を確認することが大切です。正しい対処のために、ハクビシンの特徴と被害状況をチェックしましょう。
確認すべきこと①:ハクビシンの特徴を知る
ハクビシンは、その名の通り額から鼻にかけて白い線が走っているのが最大の特徴です。体長は尾を含めて90〜110cm程度で、細長い体型をしています。
アライグマやイタチと間違えやすいのですが、見分けるポイントがあります。アライグマは縞模様のしっぽと白いひげが特徴的で、イタチは全体的に小さめです。ハクビシンの白い鼻筋は他の動物にはない独特の特徴なので、これを確認できれば判別できます。イタチと迷ったときはイタチとハクビシンの違いと見分け方の記事もあわせて確認してみてください。
夜行性のため、日中に姿を見ることは少ないですが、夕方ごろから活動を始めることもあります。「キューキュー」という鳴き声が聞こえたら、ハクビシンの可能性が高いでしょう。鳴き声で正体を確かめたい方はハクビシンの鳴き声の特徴と対処法で詳しく解説しています。
確認すべきこと②:被害状況をチェックする
ハクビシンによる被害には、いくつかの典型的なパターンがあります。
屋根裏や天井裏から物音や足音が聞こえる場合、すでに住み着いている可能性があります。特に夜間に「ドタドタ」「ガサガサ」という音が続くなら要注意です。
糞尿の痕跡も重要なサインです。ハクビシンには「ため糞」という習性があり、同じ場所に糞を集める傾向があります。屋根裏に大量の糞が溜まっていると、悪臭だけでなく天井が抜ける危険性もあります。
家庭菜園や庭の果樹が荒らされている場合も、ハクビシンの仕業かもしれません。ハクビシンは糖度の高い果物や野菜を好むため、スイートコーン、ブドウ、トマト、イチゴなどが狙われやすいです。
独特の悪臭を感じたら、かなり被害が進行している証拠です。早急な対処が必要になります。
大田区の箱わな捕獲事業(無料)について
大田区では、ハクビシンやアライグマの被害にお困りの方を対象に、箱わなの設置による捕獲事業を実施しています。この制度を利用すれば、費用をかけずにハクビシン対策ができます。
大田区が実施する無料捕獲制度
大田区の箱わな捕獲事業は、区内でハクビシンやアライグマの被害に遭っている方が対象です。ただし、すぐに箱わなを設置できるわけではなく、一定期間の自己対策を行っても被害が収まらない場合に利用できる制度となっています。
2026年7月時点の大田区公式サイトでは、事前に行う自己対策として次のような例が挙げられています。
- 工務店等に依頼して侵入口を塞ぐ
- ペットのエサや生ごみを外に放置しない
- 敷地内の果物や野菜は早めに収穫する
- 市販の忌避剤等を使用し寄せ付けないようにする
- 屋根やベランダに登れるような庭木の枝をせん定する
- 糞尿の被害があった場所を消毒液等で清掃する
箱わなの設置を希望する場合は、区の「ハクビシン等被害対策委託事業」の専用ダイヤル(03-5340-7176)に電話してください。受付は午前9時から午後5時まで(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)です。令和8年度の委託事業者は東化研株式会社と区公式サイトで発表されています。制度そのものに関する問い合わせ先は、大田区環境政策課(電話03-5744-1365)です。
区の制度を利用することで、捕獲にかかる費用を抑えられるのは大きなメリットです。専門業者に依頼すると数万円から十数万円かかることもあるため、費用面で不安がある方には心強い支援制度といえるでしょう。
箱わな設置の条件と注意点
箱わなを設置するには、いくつかの条件を満たす必要があります。
まず、実際に被害があることが前提です。設置場所は相談者が所有または管理している場所でなければなりません。設置時には立ち会いが必要となるため、スケジュールを調整しておきましょう。
箱わなを設置した後は、最低1日1回以上の見回りが義務付けられています。これは動物愛護の観点からも重要で、捕獲されたハクビシンを放置することは許されません。
エサの交換も適宜行う必要があります。初回のエサは業者が用意してくれますが、その後の管理は自分で行わなければなりません。
ハクビシンが捕獲できた場合は、速やかに業者へ回収の連絡をすることが求められます。捕獲後の処分は専門業者が対応してくれます。
設置期間は2週間で、設置数は1基です。なお、タヌキはいかなる場合でも捕獲の対象外とされています。設置とあわせて、侵入口をふさぐ・忌避剤で追い払うといった対策も並行して行う必要があります。
区の制度を利用するメリットと制限
大田区の箱わな捕獲事業の最大のメリットは、費用がかからないことです。駆除業者に依頼すれば7万円から16万円程度かかるところを、無料で対応してもらえます。
ただし、いくつかの制限もあります。区の制度を利用するには、まず一定期間の自己対策が前提となっているため、すぐに箱わなを設置してもらえるわけではありません。
また、見回りやエサ交換などの管理を自分で行う必要があるため、時間的な余裕がない方には負担が大きいかもしれません。
緊急性の高い被害、たとえばすでに屋根裏で繁殖している、糞尿被害が深刻で天井が腐食しているといった状況では、区の制度を待つより専門業者への依頼を検討した方が良いでしょう。
ハクビシンを見つけたら絶対にしてはいけないこと
ハクビシンを見つけても、自己判断で対処すると法律違反になったり、危険な目に遭ったりする可能性があります。やってはいけないことをしっかり理解しておきましょう。
自力での捕獲・駆除は法律違反
ハクビシンは鳥獣保護管理法で保護されている野生動物です。許可なく捕獲や駆除を行うことは法律で禁止されており、違反すると1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられます。
「自分の家に侵入してきたのだから捕まえても問題ないだろう」と考える方もいるかもしれませんが、それは大きな間違いです。野生鳥獣は法律によって保護されており、被害を受けていても勝手に捕獲することはできません。違法になる理由と正しい手順はハクビシンを殺してはいけない理由と正しい対処法で詳しく解説しています。
もし自力で駆除したい場合は、必ず自治体に申請して許可を得る必要があります。ただし、申請手続きは複雑で時間もかかるため、一般の方が個人で行うのは現実的ではありません。
区民の皆様がむやみに捕獲することはできませんので、必ず大田区の窓口や専門業者に相談してください。
むやみに近づくのは危険
ハクビシンは基本的におとなしい性格ですが、むやみに近づくのは危険です。
ハクビシンの糞尿には病原菌や寄生虫が含まれている可能性があります。素手で触れたり、糞尿のある場所で作業したりすると、感染症にかかるリスクがあります。
追い詰められたり、身の危険を感じたりすると攻撃してくることもあります。噛まれたり引っかかれたりすれば、ケガだけでなく病気をもらう恐れもあるのです。
さらに、ハクビシンに寄生しているダニやノミが人間やペットに移る可能性もあります。屋根裏に住み着いていた場合、大量のダニが繁殖していることも珍しくありません。
安全性を考えると、発見しても近づかず、専門家に任せるのが賢明です。
専門業者に依頼すべきケース
大田区の無料捕獲事業は便利ですが、状況によっては専門業者への依頼を検討した方が良い場合もあります。
こんな状況なら業者への相談が必要
すでにハクビシンが屋根裏に住み着いている場合は、早急な対応が求められます。放置すればするほど被害は拡大し、最終的な費用も高額になってしまいます。
糞尿被害が深刻な状況も、業者への依頼を検討すべきケースです。天井にシミができている、悪臭がひどいといった場合、天井板が腐食して抜け落ちる危険性があります。
複数のハクビシンが繁殖している可能性がある場合も、専門業者の力が必要です。ハクビシンは繁殖力が高く、年に1〜2回出産し、生後10ヶ月で繁殖可能になります。放置すると個体数が急増してしまうのです。
仕事が忙しくて箱わなの見回りができない、早急な対処が必要といった場合も、業者に任せた方が確実です。
専門業者に依頼するメリット
専門業者に依頼する最大のメリットは、迅速な対応が可能なことです。多くの業者が24時間365日受付対応しており、緊急時でもすぐに駆けつけてくれます。
捕獲から清掃・消毒まで一貫して対応してもらえるのも大きな利点です。ハクビシンを追い出すだけでなく、糞尿の清掃、殺菌消毒、天井の修繕まで、被害状況に応じた適切な処置を施してくれます。
侵入口の完全封鎖も重要な作業です。ハクビシンは頭が入る隙間があれば侵入できるため、4cm程度の隙間もしっかり塞ぐ必要があります。専門業者は建物全体をチェックし、すべての侵入経路を特定して封鎖してくれます。
多くの業者が再発防止の保証を付けているのも安心できるポイントです。2年間の保証を提供している業者もあり、万が一再発しても無料で対応してもらえます。
ハクビシン駆除の費用相場
専門業者にハクビシン駆除を依頼した場合、一般的な費用相場は7万円から16万円程度です。ただし、被害の程度や作業内容によって金額は大きく変動します。
作業内容別に見ると、調査・見積もりは多くの業者が無料で実施しています。捕獲作業は2万円から5万円程度、侵入口の封鎖は3万円から8万円程度が目安です。清掃・消毒作業は被害範囲によって1万円から5万円程度かかります。
費用が変動する主な要因は、被害範囲の広さと作業の難易度です。被害が広範囲にわたっている場合や、屋根の高い場所が侵入口になっている場合は、足場の設置や高所作業車の手配が必要となり、費用が高くなります。
複数の業者から相見積もりを取ることで、適正価格を見極めることができます。安すぎる業者は作業が不十分な可能性があるため、価格だけでなく作業内容や保証期間もしっかり確認しましょう。
大田区対応のおすすめハクビシン駆除業者5選
大田区エリアで信頼できるハクビシン駆除業者を、料金・実績・サービス内容で比較しました。
おすすめ業者比較
| 項目 | ペスコンpro | 害獣プロガード | 害獣BUZZ | ||
|---|---|---|---|---|---|
![]() | ![]() | ||||
| 関東対応エリア | 関東1都6県 (東京、千葉、神奈川、埼玉、群馬、茨城、栃木) | 関東7都県 (東京、埼玉、千葉、神奈川、群馬、茨城、栃木) | 関東4都県 (埼玉、東京、千葉、神奈川) | 関東4都県 (東京、埼玉、千葉、神奈川) 関西・東海も対応 | 関東8都県 (東京、神奈川、埼玉、群馬、千葉、栃木、茨城、山梨) |
| 対応時間 | 24時間365日受付 | 24時間365日Web受付 ・電話 6~22時 | 電話 9-19時土日祝対応 ・メール対応 | 24時間365日対応 最短30分で駆けつけ | 24時間電話受付 土日祝も営業 |
| 料金目安 | 通常20,000円〜 キャンペーン:8,000円〜 | シロアリ:1,100円/㎡〜 ネズミ駆除:4,500円〜 | 現地調査後に適正価格を提示(誇大広告なし) | 要見積もり (自社施工で中間マージンカット) | 要見積もり (被害状況により変動) |
| 現地調査・見積もり | 無料 | 無料(写真撮影付き) | 無料 | 無料 | 無料(出張費も0円) |
| 追加料金 | なし(見積もり後) | なし(事前説明あり) | なし(明確な料金体系) | なし(追加費用一切なし) | なし(見積もり後追加なし) |
| 再発保証 | 永年保証(業界初) | 最長5年保証・施工1年後に無料点検 | 最長10年の破損保証 (期間内は何度でも補修無料) | 再発防止保証あり | 最長10年保証 |
| 公式サイト |
詳しくはこちら↓の記事にまとめています。ご参考にしてください!
ハクビシン被害を防ぐための予防策
ハクビシンを見つけたら対処することも大切ですが、そもそも被害に遭わないための予防策も重要です。
侵入を防ぐ対策
ハクビシンは頭が入る隙間があれば侵入できるため、4cm以上の隙間には特に注意が必要です。
通気口や換気口は侵入されやすい場所です。金網などでしっかり覆い、隙間を作らないようにしましょう。建物の経年劣化によってできた隙間も見逃せません。定期的に建物周りをチェックし、怪しい隙間は早めに修繕してください。
屋根と壁の継ぎ目、軒下、床下の通風孔なども要チェックポイントです。これらの場所は特にハクビシンが好む侵入経路となっています。
エサとなるものを置かない
ハクビシンは雑食性で、生ゴミや農作物を狙います。エサとなるものを置かないことが、寄せ付けない第一歩です。
生ゴミは夜間に出さず、収集日の朝に出すようにしましょう。庭に生ゴミを埋めるのも絶対に避けてください。ハクビシンを呼び寄せる原因になります。
庭に果樹がある場合は、熟した果実を早めに収穫することが大切です。食べない分や廃棄する農作物も、放置せずすぐに適切に処分しましょう。
ペットフードの食べ残しも狙われやすいので、外で飼っているペットの場合は特に注意が必要です。食後はすぐに片付けるようにしてください。
絶対にハクビシンへの餌付けはしないでください。一度餌付けをすると、定期的に訪れるようになり、やがて住み着いてしまいます。
早期発見のポイント
被害を最小限に抑えるには、早期発見が何より重要です。
定期的に屋根裏をチェックする習慣をつけましょう。点検口から覗くだけでも、糞尿の痕跡や足跡を発見できる可能性があります。
夜間の物音にも注意を払ってください。「今までなかった音が聞こえるようになった」と感じたら、何かが住み着いている可能性があります。
庭や外周を見回る際は、動物の足跡や糞がないかチェックしましょう。早い段階で発見できれば、本格的な被害になる前に対処できます。
大田区のハクビシン駆除に関するQ&A
最後に、大田区のハクビシン対策でよくある疑問にお答えします。
Q.大田区の箱わなは連絡すればすぐに設置してもらえますか?
A.すぐには設置してもらえません。侵入口をふさぐ・エサになるものを片付けるといった自己対策を一定期間行っても被害が続く場合が対象です。設置は1基で、期間は2週間とされています。
Q.捕獲されたハクビシンの処分は自分で行うのですか?
A.処分は不要です。捕獲できたら速やかに委託業者へ連絡すれば、回収と処分は業者が対応してくれます。ただし、設置中は1日1回以上の見回りとエサの交換を自分で行う必要があります。
Q.タヌキの被害でも箱わなを利用できますか?
A.利用できません。大田区の公式サイトでは、タヌキはいかなる場合でも対象外と明記されています。箱わなの対象はハクビシンとアライグマの被害です。
まとめ:大田区でハクビシンを見つけたら早めの対処を
大田区でハクビシンを見つけたら、無料の箱わな捕獲事業と専門業者への依頼という2つの解決ルートがあります。自己対策を行っても被害が続く場合は、専用ダイヤル(03-5340-7176)に相談してください。
- 大田区は箱わなの設置・回収・処分まで無料(自己対策が前提・設置は2週間1基)
- 申込は専用ダイヤル03-5340-7176(平日9時〜17時)
- 自力での捕獲・駆除は法律違反(1年以下の懲役または100万円以下の罰金)
- 緊急性が高い場合の業者依頼は7万〜16万円程度が相場
ただし、屋根裏で繁殖している・天井が腐食しているような緊急性の高い被害は、区の制度を待つより専門業者への依頼が確実です。無料の調査・見積もりを実施している業者が多いので、まずは被害が小さいうちに相談だけでも済ませておくと安心ですよ。





