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世田谷区でハクビシンを見つけたら?正しい対処法と駆除方法を解説

世田谷区でハクビシンを見つけたら正しい対処法と駆除方法を解説 害獣駆除

世田谷区でハクビシンを見つけたら、どう対処すればよいのでしょうか。

区内ではハクビシンによる被害相談が、年々増加しています。この記事では、ハクビシンを発見したときの正しい対処法から、世田谷区の支援制度、専門業者への依頼方法まで、具体的な解決策を詳しく解説します。

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世田谷区でハクビシンを見つけたらまず確認すべきこと

ハクビシンらしき動物を見かけたら、まずは本当にハクビシンなのかを確認することが大切です。正しく識別できれば、その後の対応もスムーズに進められます。

ハクビシンの特徴と見分け方

ハクビシンには明確な見た目の特徴があります。体長は40センチから50センチほどで、同じくらいの長さの尾を持っています。体毛は灰褐色から黄褐色で、四肢だけが黒色です。

最も分かりやすい特徴は顔にあります。顔全体が黒色ですが、目の下や耳の前に白い斑紋があり、鼻筋には白い線状の模様が走っています。この鼻筋の白い線が「ハクビシン(白鼻芯)」という名前の由来にもなっています。

夜行性のため、夜間に目撃することが多いでしょう。水路や側溝など水際、樹木や屋根など高所を伝って移動します。猫と間違えやすいのですが、長い尾と顔の模様で見分けられます。

被害の兆候をチェックする

ハクビシンが家屋に侵入している場合、いくつかの兆候が現れます。夜間に天井裏から足音や鳴き声が聞こえる天井にシミができている、家の周辺で悪臭がするといった症状があれば要注意です。

庭の果樹が荒らされている、ペットのエサがなくなっている、生ごみが散乱しているといった被害も、ハクビシンの仕業である可能性があります。外壁の継ぎ目、縁の下、通風口、屋根付近などに動物が通った形跡がないかチェックしてみましょう。

ハクビシンは小さな隙間から侵入できるため、思いもよらない場所から入り込んでいることがあります。早期に発見できれば、被害を最小限に抑えられます。

世田谷区のハクビシン被害の現状

世田谷区では、ハクビシンによる被害が報告されています。被害の実態を知ることで、対策の重要性が理解できるでしょう。

区内全域で目撃されるハクビシン

世田谷区の公式情報によると、ハクビシンは区内すべての地域で目撃されています。海外から持ち込まれて野生化したものが繁殖していると考えられており、その数も増えている状況です。

ハクビシンは雑食性で特に果実を好むため、庭木の果実や畑の作物、生ごみなど、人間の生活圏にあるものをエサとしています。運動能力が非常に高く、電線や屋根を伝って移動することもできます。

夜行性のため夜間に活発に活動し、水路や側溝などの水際、樹木や屋根など高所を伝ってエサを漁り、ねぐらを渡り歩きます。

令和4年度は333件の相談と149匹の捕獲

世田谷区への被害相談は継続的に寄せられています。令和6年度の相談件数は365件に上り、実際にハクビシン38匹・アライグマ35匹が捕獲されているそうです。(参照:世田谷区HP – ハクビシン・アライグマ対策)この数字からも、区内でのハクビシン被害の深刻さが分かります。

被害の内容は多岐にわたります。屋根裏での足音や鳴き声による騒音糞尿による悪臭や天井のシミダニやノミなどの害虫発生が代表的です。また、農作物や庭の果樹が食い荒らされる被害も報告されています。

ハクビシンは生活環境や農作物に被害を及ぼす総合対策外来種であり、生態系に影響を与えるおそれもあります。

ハクビシンを見つけたときにやってはいけないこと

ハクビシンを発見しても、慌てて間違った対応をしてはいけません。法律や安全面で問題が生じる可能性があります。

自分で捕獲するのは違法です

ハクビシンは鳥獣保護管理法によって保護されている野生動物です。個人が許可なく捕獲や駆除をおこなうことは法律で禁止されており、違反すると罰金などが科せられる可能性があります。

市販の罠を購入して自分で捕獲しようと考える方もいますが、これは違法行為です。たとえ自宅の敷地内であっても、無許可での捕獲は認められていません。

ハクビシンを追い出すための忌避剤の使用や、侵入口を塞ぐといった予防策は問題ありませんが、捕獲については必ず自治体や専門業者に相談する必要があります。法律を守って適切に対処しましょう。

素手で触れるのは危険

ハクビシンを見つけても、絶対に素手で触れてはいけません。野生動物であるため、さまざまな病原菌や寄生虫を保有している可能性があります。

ハクビシンに引っかかれたり噛みつかれたりすると、傷から菌が入り込んで感染症を引き起こす危険があります。また、ハクビシンの体にはダニやノミが付着していることが多く、接触によってこれらが人間やペットに移る可能性もあります。

糞尿にも注意が必要です。ハクビシンの糞にはカビが繁殖しやすく、空気中に飛散してアレルギーやぜんそくを発症させることがあります。屋根裏で糞を発見しても、自分で清掃せずに専門業者に依頼することをおすすめします。

世田谷区の無料捕獲支援制度を活用する

世田谷区では、ハクビシン被害に対する支援制度を用意しています。条件を満たせば、区の費用負担で専門業者による捕獲器の設置が受けられます。

区の有害鳥獣対策緊急事業とは

世田谷区は東京都の「東京都アライグマ・ハクビシン防除実施計画」に基づき、「世田谷区有害鳥獣対策緊急事業」を実施しています。この事業では、被害を受けた住宅などに区が委託した専門業者を派遣し、捕獲器を設置してハクビシンを捕獲します。

捕獲器の設置から回収まで、専門業者が対応してくれるため安心です。ただし、餌の交換は週1回程度、住民自身でおこなう必要があります。餌代は自己負担となりますが、高齢者のみの世帯や障害者のみの世帯で作業が難しい場合は相談できます。

捕獲器に動物がかかったときは、速やかに区へ連絡する必要があります。また、天井裏に設置した捕獲器の外周から1メートル以内の範囲については、清掃・消毒のサービスも受けられます。

支援を受けられる条件

この支援制度を利用するには、いくつかの条件を満たす必要があります。まず、ハクビシンまたはアライグマが建物に侵入し、棲みついていることが条件です。単に庭で見かけただけでは対象になりません

さらに、建物内でハクビシンまたはアライグマの糞尿などによる被害が発生している必要があります。物音だけでなく、実際の被害が確認できることが重要です。

ただし、店舗や事務所など、一部の建物は対象外となる場合があります。また、建物の所有者または管理者による依頼が必要で、賃貸住宅の場合は大家さんや管理会社を通して申請することになります。

申請方法と連絡先

支援制度を利用したい場合は、世田谷区環境政策部環境保全課に連絡します。
電話番号は03-6432-7137で、受付時間は土曜日・日曜日・祝日を除く平日です。

連絡すると、まず専門業者が現地調査に訪れます。侵入の痕跡や被害の状況を確認し、捕獲器の大きさや設置場所を決定します。この調査に基づいて、適切な対応策が提案されます。

捕獲器の設置および回収などの作業には、建物の所有者または管理者の立ち会いが必要です。また、作業への協力や同意が求められますので、スケジュールを調整しておきましょう。

自分でできるハクビシン対策

専門業者に依頼する前に、自分でできる予防策もあります。早めに対策を講じることで、被害を未然に防げる可能性があります。

侵入口を塞ぐ

ハクビシンの侵入を防ぐには、家屋の隙間を塞ぐことが最も効果的です。ハクビシンは小さな隙間から侵入できるため、意外な場所が侵入口になっている可能性があります。

チェックすべき場所は、外壁の継ぎ目、縁の下の通風口、屋根付近の隙間、軒下の穴などです。特に経年劣化で屋根が剥がれていたり、隙間ができていたりする箇所は要注意です。

隙間を見つけたら、金網やパンチングメタルなどで塞ぎます。ハクビシンは力が強いため、簡単に外れない素材を使うことが重要です。ただし、すでに屋根裏に侵入している可能性がある場合は、塞ぐ前に追い出す必要があります。

エサとなるものを放置しない

ハクビシンを寄せ付けないためには、エサとなるものを放置しないことが重要です。生ごみは夜間に出さず、収集日の朝に出すようにしましょう。ごみ置き場も、動物が開けられないような対策が必要です。

庭に果樹がある場合は、熟した果実をそのままにせず、早めに収穫します。食べない分や落ちた果実も、放置せずに適切に処分してください。ハクビシンは果実を好むため、これらが大きな誘因となります。

ペットを飼っている場合は、エサの管理にも注意が必要です。ペットが食べ残したエサは速やかに片付けます。ハクビシンがペットのエサを狙うこともありますし、ペットとハクビシンが接触する危険もあります。

忌避剤を使った追い出し

すでにハクビシンが侵入している場合は、忌避剤を使って追い出す方法があります。市販されているハクビシン用の忌避剤には、スプレータイプや燻煙タイプなどがあります。

ハクビシンが嫌う臭いの成分を含んだ忌避剤を、屋根裏や床下など、ハクビシンが出入りしている場所に設置します。また、超音波を発する機器も、一定の効果が期待できます。

ただし、これらの方法は一時的な効果にとどまることが多く、完全な解決にはなりません。忌避剤で追い出した後は、すぐに侵入口を塞ぐ必要があります。効果が不十分な場合や、被害が深刻な場合は、専門業者への依頼を検討しましょう。

専門業者に依頼する場合の流れと費用

区の支援制度の条件を満たさない場合や、より確実な対応を求める場合は、専門業者への依頼がおすすめです。

駆除業者に依頼すべきケース

屋根裏に大量の糞尿があり、天井にシミができている場合は、専門業者への依頼を検討すべきです。糞尿の清掃や消毒、断熱材の交換などは、専門的な知識と技術が必要になります。

すでに何度も被害に遭っており、自分での対策では解決できない場合も、業者に依頼する良いタイミングです。ハクビシンが繁殖している可能性がある場合は、特に早急な対応が求められます。

また、高所作業が必要な場合や、侵入経路が複雑で特定が難しい場合も、プロの技術が役立ちます。安全面を考えても、無理に自分で対処しようとせず、専門家に任せる判断が賢明です。

駆除費用の相場は7万円から16万円

ハクビシン駆除を専門業者に依頼した場合の費用相場は、一般的に7万円から16万円程度です。20坪から30坪の一戸建て住宅を想定した場合の目安となります。

作業内容によって費用は変動します。基本的な駆除作業だけであれば比較的安く済みますが、清掃・消毒作業、断熱材の交換、侵入口の封鎖工事などを含めると、20万円から35万円ほどになることもあります。

被害の範囲が広いほど、また作業の難易度が高いほど費用は高くなります。屋根裏の面積、侵入口の数、捕獲の有無、出張費用なども費用を左右する要素です。被害が広がる前に依頼すれば、費用を抑えられる可能性があります。

信頼できる業者の選び方

業者を選ぶ際は、過去の実績や口コミを必ず確認しましょう。実績が豊富で、実際に利用した方の評価が高い業者であれば安心です。インターネットのレビューサイトなども参考になります。

見積もりは必ず複数の業者から取り、内容を比較検討してください。極端に安い業者は、作業内容が不十分だったり、後から追加料金を請求されたりする可能性があります。見積もり内容が明確で、不明な項目がない業者を選びましょう。

現地調査を丁寧におこなう業者かどうかも重要なポイントです。適当に調査して金額を提示する業者は避けるべきです。また、駆除だけでなく、清掃・消毒・再発防止まで対応してくれる業者を選ぶと、長期的に安心できます。

ハクビシン駆除後の再発防止策

駆除が完了しても、再発防止の対策をしっかりおこなわなければ、再びハクビシンが侵入する可能性があります。

侵入経路の完全封鎖が重要

駆除後は、ハクビシンが使っていた侵入口だけでなく、侵入の可能性があるすべての隙間を塞ぐ必要があります。小さな隙間でも、ハクビシンは何とか侵入しようと試みるからです。

封鎖に使用する材料は、アルミ製のパンチングメタルなど、丈夫で外れにくいものがおすすめです。シリコンでしっかりと接着すれば、長期間効果が持続します。中途半端な対策では、すぐに再侵入を許してしまいます。

専門業者に依頼した場合、多くの業者が侵入口の封鎖工事まで対応してくれます。また、保証期間を設けている業者もあるため、万が一再発した場合の対応についても、契約時に確認しておきましょう。

定期的な点検とメンテナンス

駆除後も、定期的に家屋の点検をおこなうことが大切です。経年劣化によって新たな隙間ができていないか、封鎖した場所が緩んでいないかをチェックします。

特に台風や大雨の後は、屋根や外壁に損傷が生じやすいため、注意深く確認しましょう。早期に問題を発見できれば、修繕も簡単に済みます。

エサとなるものを放置しない習慣も継続してください。生ごみの管理、果樹の手入れ、ペットのエサの片付けなど、日常的な対策が再発防止につながります。ハクビシンを寄せ付けない環境を維持することが、何よりも重要です。

世田谷区でハクビシンを見つけたら早めの対応を

世田谷区でハクビシンを見つけたら、被害が拡大する前に適切な対応を取ることが重要です。自分で捕獲することは法律で禁止されているため、まずは世田谷区の無料捕獲支援制度の利用を検討しましょう。

条件を満たさない場合や、より確実な対応を求める場合は、専門業者への依頼がおすすめです。費用相場は7万円から16万円程度ですが、被害が広がる前に依頼すれば費用を抑えられます。

業者を選ぶ際は、実績や口コミを確認し、複数の見積もりを比較検討してください。駆除だけでなく、清掃・消毒・再発防止まで対応してくれる信頼できる業者を選びましょう。早めの対応で、安心して暮らせる住環境を取り戻すことができます。